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『その数学が戦略を決める』を読みました。

その数学が戦略を決めるその数学が戦略を決める
(2007/11/29)
イアン・エアーズ

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数学的・工学的表現が多く使用されていますが、
多くの実例を挙げて、わかりやすくまとめられているので、
専門的な知識がない方でも概要はつかみやすいのではないかと思います。

原著タイトルは『Super Crunchers』、
邦訳版本文中では、「絶対計算者」と翻訳されております。

「絶対計算」とは耳慣れないですが、「大量データ解析」と本書では定義されています。
また、回帰分析やニューラルネットワークなど、さまざまなデータ解析手法により、
統計的に処理した「絶対計算」結果が、専門家の出した結果よりも勝るとあります。

思い込みの排除、多変量の重みづけなど、
人間では限界もあるので、この部分については納得できます。

実例としてもアマゾンなどの協調フィルタリング、コンビニPOSなど、
大量の顧客データを処理して売上予測(向上)する手法は割とおなじみだと思いますし、
本書にもありますが、医療現場での死者数減少の成果などを考えると、
非常に有効なツールと言えますし、
これからももっと様々な分野で導入されていくのではないでしょうか。

ついでに公共事業の採算性検討なども適用すれば、
税金の無駄遣いも減ると思いますが、
求められる数学知識、経営センスもさることながら、
各有力者の思惑の方が強く、人間の感情を排除できないのかも知れません。

本書冒頭では1例として、ワインの質の予測式、

ワインの質(価格)=12.145 + 0.00117*冬の降雨
              + 0.0614*育成期平均気温 - 0.00386*収穫期降雨

と、どの年でも気象情報を入力すれば、
ワインの質(=価格?)がわかるという紹介があります。

ただし、データを多変量解析すれば、計算である以上、
(「降雨」か「気温」かはわかりませんが)
各パラメータで表される式は得られるので、
それが果して、将来のどの年代のワインでも正しいと言うのには、
さすがに無理があるというか、若干怪しい気がして、
参考文献などを調べたくなりました。

また、因子、データを選別すれば、所望の結果に合わせ込むことは
いくらでも可能ですので、結果を利用する側は、
結果だけでなくその過程・前提条件も正しく理解し、
「絶対計算」結果に踊らされないようにする注意は必要だと思います。

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2008.05.08 Thu l 本、書評 l COM(0) TB(0) l top ▲

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